髪の毛に良い栄養素と悪い栄養素(食べ物)とは?

産後は抜け毛が多くなったり髪質が変わったりと髪の毛に異常が起こりやすい時期です。
それらの原因についてはこちらの記事で詳しく書いてあります。
>>抜け毛が多くなる原因とは
>>髪質が変化する原因とは
髪の毛の異状の原因は様々ですが、髪の毛は栄養素からできているので、髪の毛にいい食べ物を食べることが問題の少ない髪の毛への第一歩です。
一応勘違いしないように言っておきますが、髪の毛にいい食べ物をたくさん食べたからと言って、髪の問題がすぐに解決するわけでありません。
あくまで補助的なものとしてとらえてください。
髪の毛にいい栄養素・食べ物について
栄養素・食品 | この栄養素が含まれている食べ物 |
---|---|
シスチン(アミノ酸) | 牡蠣、肉類(牛、豚、鶏など)、卵、牛乳、ピーナッツ、大豆、ジャガイモ、納豆など |
ビタミンB2 | レバー、ウナギ、納豆、緑黄色野菜、まいたけなど |
ビタミンB6 | レバー、まぐろ、カツオ、ニンニク、ごま、焼き海苔など |
亜鉛 | 牡蠣、しじみ、ホタテ貝、牛肉焼き海苔、ココア、ごま、カシューナッツ、クルミ、アーモンドなど |
銅 | 牡蠣、いか、たこ、しじみ、焼き海苔、カシューナッツ、クルミ、ラッカセイ、アーモンド、ごま、納豆など |
海藻類 | ワカメ・昆布・ひじき |
シスチン(アミノ酸)について
髪の毛は何からできているのかと言いますと、アミノ酸からできています。
そのアミノ酸の中でも特に大切なのが、シスチンというアミノ酸なのです。
シスチンには髪の毛を丈夫に保つ作用があるので、産後の弱りやすい髪の毛を補強してくれる作用があります。
産後に食事を制限するダイエットをしようとして、シスチンが多く含まれる食べ物を食べないと、髪の毛がやせ細ってしまうので注意してください。
ビタミンB2、B6について
ビタミンB2・B6以外のビタミンもバランスよく摂る必要はありますが、特に髪の毛にいいのがビタミンB2、B6なのです。
ビタミンB2は、美容全般に関わってくるので美容ビタミンと言われていたりします。
髪の毛への作用としては、新陳代謝の促進やヘアサイクルの正常化などの効果があります。
逆に不足すると、抜け毛が多くなったり、髪の毛の成長速度が遅くなったりします。
ビタミンB6の作用は、主に頭皮に関わるもので、皮膚の抵抗力を向上させます。
不足すると、炎症が起こったりフケが多くなったりと、頭皮に問題が起きやすくなります。
亜鉛・銅について
亜鉛にはタンパク質を分解して髪の毛を構成する要素に変える働きがあります。
亜鉛が不足すると、髪の毛を作る栄養素が作られないので、髪の毛がやせ細りやすくなるのです。
それならば亜鉛を多く摂取すればいいのかというと、そう単純なものでもありません。
というのも、亜鉛と銅には密接な関係性があり、亜鉛を過剰摂取すると今度は銅が不足してしまいます。
銅が不足すると、脱毛を引き起こすので、亜鉛と銅をバランスよく摂取する必要があります。
安易に亜鉛だけをサプリメントで摂取しようとすると、バランスが崩れやすいので、なるべく食事で摂取するのがいいでしょう。
海藻類について
海藻類は昔から髪の毛が増えると言われていたり、髪の毛が黒くなると言われていたりします。
しかし、直接的な効果として、そのような効果はありません。
海の中を漂う様子が、黒髪を連想させるためにこういうことが言われていたりします。
それでは海藻類は髪の毛にいい食べ物ではないかというと、そんなことはありません。
バランスよく、ビタミン・ミネラルが含まれているので、健康に対していい食べ物となっています。
また、海藻類に多く含まれるヨード(ヨウ素)は髪の毛や皮膚の健康を促進する作用があります。
まとめ
髪の毛に良いものを食べて髪の毛の問題を解決しようとしても、なかなか難しくて実践できないことが多いです。
特に産後の育児は大変なので、そこまで気を使っていられないのが現実でしょう。
そこで、髪の毛の悩みについてはもっと簡単な対策方法があるので、それを知りたい人は以下の記事を読んでください。
髪の毛に悪い栄養素について
髪の毛に悪い栄養素は以下のものがあります。
- 塩分の取り過ぎ
- 香辛料・嗜好品について
- アルコールについて
- 脂っこいものの取り過ぎ
- 甘味料の取り過ぎ
塩分について
塩分そのものは生きていくうえで必要な栄養素なので、摂取したほうがいいのですが、摂取しすぎると体に悪影響を及ぼします。
体内の塩分が過剰になると、組織の機能障害を引き起こして、高血圧や脱毛量が増加します。
一般的な女性の1日の摂取量は7.5gまでなので、それ以下になるようにしましょう。
香辛料・嗜好品について
唐辛子やワサビ、七味、コーヒーなどを取り過ぎると頭皮の皮脂の量が多くなります。
すると、フケが多くなったり髪の毛の成長の邪魔になったりします。
コーヒーに含まれているカフェインは利尿作用があったり、集中力をアップさせたりする効果がありますが、1日に1~2杯までに抑えた方がいいですね。
ちなみに、カフェインを摂取し母乳を赤ちゃんに飲ませると母乳の成分にカフェインが多少含まれることになります。
赤ちゃんがカフェインを摂取すると不眠になったりしますので、飲む量は抑えるに越したことはありません。
アルコールについて
アルコールを摂取すると、髪の毛の成長に関係しているビタミンを消費してしまいます。
そのためアルコールを過剰に摂取すると髪の毛に悪影響が出やすいです。
また、アルコールもカフェイン同様に母乳の成分になり、赤ちゃんにいいものではありません。
なので、授乳期間中は禁酒するのが一番いいです。
もしも我慢できないようでしたら、お酒を飲んだら母乳を捨て、1~2日程度は粉ミルクにするなどの対応を取りましょう。
脂っこいものについて
脂肪は適量であれば問題ありませんが、やはりとり過ぎると皮脂の量が増えて頭皮環境が悪くなります。
そのためフケが多くなったり、髪の毛の成長が鈍くなったりします。
また、場合によっては脂漏性皮膚炎に繋がって、頭皮の炎症やかゆみなどが発症することもあります。
甘味料について
甘いものも定期量であれば問題ありませんが、取り過ぎると脂肪同様に皮脂の量が増え、フケの発生や髪の毛の成長が阻害されたりします。
まとめ
これらは髪の毛に悪いだけでなく、母乳にもあまり良くない栄養素です。
母親が変なものを食べたら、母乳を通して子供に変なものを食べさせることになります。
なので、子供のことを思うのであれば、なるべく控えるようにするのが理想です。
とはいっても、好きなものを我慢するのは非常に大変なので、量を減らしたり、母乳を捨てたりという工夫をするといいでしょう。
例えば、
- 今まで毎日甘いものを食べていたら、3日に1回にする
- 減塩みそや低塩しょうゆなどの塩分の少ないものを使うようにする
- お酒を飲んだ後の母乳は捨て、念のために1~2日は粉ミルクにする
など
あまりにストレスを抱えてしまっても、それはそれで問題なので、妥協点をうまく探してください。
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